AppBank株式会社が有償ストックオプション(第9回新株予約権)の発行決議をしました。
このストック・オプションは割当先が取締役3人と従業員1名であるので幹部向けのストック・オプションといえると思います。
1人平均も行使価格ベースで27百万円と比較的高額となっています。
特徴的なのが行使価格が発行時には確定しておらず、割当日の株価に105%を乗じた価格としている点です。
これは発行決議による株価の影響を行使価格に加味していることになるところが特徴的です。
なお、有償ストック・オプションの会計処理としては、割当日の評価を用いる必要があるため、その点では合理性はあると思います。
業績条件は、今後5年間の営業利益の額が1億円を超えたら行使できるとしていますが、営業利益がプラスの年は直近で平静27年12月期が最後であったようなので、なかなかハードルの高い業績条件を付していると思われます。
なお強制行使条件も付されており、行使価格の30%を下回る水準です。
行使価格の30%はハードルが低い強制行使条件ですが、業績条件のハードルが高い分これは平仄を取っていると思います。
行使期間は5年ですので、5年内に業績条件を達成して行使できることを期待しています。